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プロフィール
フナヤン
フナヤン
清武町で「ふなや」をしてます。大将のフナヤンです。
「昨日よりさらに美味しく!」をモットーに、がんばっております。
最近、生ごみリサイクルを始めた事で、食や農に対する考えが、変わりました。
家族の食生活までも変わりました。
お店の方でも、食の大事さなどを伝える事のできる様に、これからがんばっていきます。
オーナーへメッセージ

2010年05月18日

口蹄疫を考える

口蹄疫・・・・大変な事になってます。
GWくらいの時でしょうか、私自身、口蹄疫とは何なのか・・・
どんな疫病なのか・・・正直、傍観しているだけでした。
阪神大震災の時、同じ日本にいながら テレビで見る映像は
何だかリアリティーを感じず、普通に笑って生活している自分とのギャップに
ものすごい違和感を持ったのを思い出しました。
これじゃ、いけない・・・・。
しかし、何が起きてるんだろう・・・・・・。
というより、マスコミからも、オブラートに包んだ感じで 現場では何が起きているのか
あまり伝わってきませんでした。
当初、宮崎のブランドイメージ、風評被害を恐れて、報道も核心に迫る情報を出さなかったとも聞きました。
先週くらいから、危機迫る情報が流れてきました。
宮日新聞さんも、毎日、現場での生々しい声、現状をようやく伝えてくれるようになりました。
毎朝、新聞の記事を読むたびに、胸を締め付けられる思いで
新聞記事を読んで涙を流したのは、生まれて初めてでした。
何か、自分に出来る事はないか・・・・。
そう思い1週間前から、募金箱をお店に設置しました。
この募金箱を置いて、感動しました。
この自分の同じ思いの方々がどれだけ沢山いるのでしょう。
正直、設置しても実際に募金してくれる人は、あまりいないはず。なんて心のどこかで
思っていたりもしました。
が、実際、相当の人数の割合で募金箱へ、お金を沢山入れてくれます。
宮崎の人間も捨てたもんじゃない!!!
みんな真剣に考えているんだと感動しました。
この沢山のうねりは、きっと絶望を希望にかえてくれます。
皆、何かしなくちゃ!そう思っているのだと思います。

話は、変わりますが 
「いのちをいただく」(西日本新聞)という本があります。
http://books.rakuten.co.jp/rb/%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%A1%E3%82%92%E3%81%84%E3%81%9F%E3%81%A0%E3%81%8F-%E5%86%85%E7%94%B0%E7%BE%8E%E6%99%BA%E5%AD%90-9784816707858/item/6067254/
読んだことありますでしょうか?
屠殺場で働く方の気持ち、その息子の気持ち、牛を出荷する人の気持ち、一緒に養った子供の気持ち。
そして牛さんのきもち。
このひとつの「いのち」にかかわる人たちのお話。
「食べる=いのち」をいただく その明確な感覚を再認識させてくれる 感動のお話です。
是非、読まれて下さい。

この「いのちをいただく」事を生をなした牛さん豚さん。
いのちの連鎖の一部である事で、意味のあるいのちだったはずです。
しかし、今、11万頭のいのちが既に 殺処分。

お店のお客さんと話しをしていて、妙に納得した話ですが
人間の場合で考えると、お宅の娘さんが新型インフルエンザにかかりました。
まだ、特効薬がありませんので、蔓延防止の為に、家族皆、殺処分となります。
人間界を守る為・・・法律で決まってますので・・・・・
・・・・何て事と、牛さん豚さんの世界を中心に考えると
実は同じだったりもしますよね。。。。
立場を変えてみると、虐殺にも見えてしまいます。

しかし、今考えなくては、いけないのは、こんな酷い連鎖、悲しみの連鎖は
絶対に止めないといけません。
そして、私たちの食を支えてくれている 農家さんを、消費者の私たちが
今度は恩返しをして支えて行かなければならないという事ですよね。

わたしに出来る事。。。精一杯したいと思います。

それと、殺処分の現場で起きている 辛い惨状を
mixiでひじりさん が伝えてくれています。
是非、読まれて下さい!!!

以下
**************************************
書くべきなのか書かざるべきなのか・・・

以前書いた日記「あの母の瞳は閉じられた」
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1487772912&owner_id=1656063

の文中にある

>さすがに書くことがためらわれるほどの心が冷える行為さえも現場では起きてました。


を、やはり書く事にしました。

畜産農家を、遠くから言葉でいじめるのは辞めて欲しい。
お前らのせいだとか、犯人扱いするのは、本気で辞めて欲しい
誰だって、一人としてなりたくてなった現実ではないのだから。。。
皆さんと同じ、家庭を持ち幸せに暮らしていた人達なのですから。






殺処分の様子は、本当に地獄絵図のようだった。



獣医さん達が来て、一頭一頭、注射で眠らせてその後に、さらに注射で安楽死させると思っていた。

この養豚農場には、人間よりも大きな母豚が数百頭、青年豚がさらに多く、子豚が数千頭



口蹄疫の症状の出ていないまだ元気な豚もたくさん居る




「 何十人と獣医師が来たけどよ。かき集められた経験の浅い獣医師たちは、母豚を怖がってまともに注射も打てんちゃが

急所は首筋の血管なのによ、柵の外から身を乗り出して、お尻に打とうとするわ、バカじゃねーか!豚だって生きちょっし痛いから、ひょいとお尻を動かして逃げるわな。

しょうがねーかいよ、俺が柵に入って豚の首をガシって押さえつけてやる始末。
危険やっちゃけど仕方ないわ


首筋に注射を打つやり方を教えたっちゃけど、ダメじゃわ・・・

もう、豚の首は、突き刺した注射のあとだらけ、痛々しいわ。豚はギャーギャー暴れるわ


ちくしょーーちくしょーーー!もっと安らかに死なせてやってくれよ。

獣医師の免許をもっちょる奴しか、殺したらいかんかいよ。手がだせん・・・

かわいそうでよ


もちろん、ベテランの奴は上手いし、早いわぁ。


でもな、みんな目に涙を浮かべながらも作業してくれてるんよ。

命を救うための獣医師がよ。
今まで、命を助けようとがんばってきた獣医師がよ

この注射を打ったら、こいつが死ぬって分かりながら、注射を打ちこむんよ。
そりゃあ、人としてつらいし、心が痛いわなぁ。歯を食いしばるしかないのかよ!



俺はさ、もともと出荷のための豚なら、なんとかあきらめがつくんよ。出荷だと思えばいいちゃかい。

でも、母豚はよ。俺がこの農場に努めだしてからずっと面倒見てきたっと、性格もよく分かる。顔見りゃ名前も、出産した回数も、病気した時、エサを腹いっぱい食って喜んだ時。悪ん坊や、甘えん坊、気性の荒い奴、優しい奴、み~んな分かる。共に生活してきた家族やっちゃかい。


口蹄疫に感染してしまって痛々しい症状が出てる奴は、鼻や口の水疱が破けて痛いもんやからエサが食えんなっちょる。それでも腹はへるかい、えさを探すわな。豚は鼻が命じゃ。人間で言う手のようなもんで物を探るのは鼻で探るんよ。

痛いやろうに・・・

まともにエサが食えんかい。今日まで俺が食べさせてやってた。

鼻も口元も、蹄も乳首も痛々しいのに、俺を見つめる目はやさしくてよ。なんだか、向こうがごめんよ~言ってるみたいや。ありがとう言ってるのかなぁ(T-T)


注射打たれる姿に耐えられんで離れたところから見てたら、獣医師の腕をふりほどいて、こっちに走ってくっとよ。

ひずめが炎症起こして血を流してるもんは、痛いから立ち上がれんでずっと横になってギャーギャー言ってる。でも、立ち上がらせて殺処分するところまで連れて行かんと、重いかいよ。まず鎮痛剤打つっちゃわ。

したら、痛みが取れるもんじゃかい。ひょいっと立ち上がる。でも蹄からも血が出て、腐りよっかい


蹄が取れていくとど・・・赤くなった蹄だけが地面に転がってるんやど・・・

それでも、蹄が無くなった足で、俺の所に駆け寄ってくる


はやくなんとかしちゃれよーーーー!(T-T)




ある程度の大きさの奴は、電気で殺すっちゃわぁ

でっかい火ばさみみたいな物で、まず頭を挟んでな、スイッチを入れると高圧電流が流れ、失神する。
そしてそのあとに、胸の所を挟んで、心臓に電流を流すとガタガタガタとしびれて心臓を止めて殺すとど・・・かわいそうやんけ。

さっきまで、元気で、震えて泣きよったやつが。突然静かに死体となるんよ。


たださ、時々、その動かなくなった豚を運んでたり、穴の中に落とした時に、生き返って動き出すやつがおるんよ。気絶してただけなんやろうな。哀れでなぁ、また殺さにゃいかんし・・・。




まだまだ元気な奴らはさ、どんどん穴ん中に落としていく、みんなで板を使って追いやって穴に落としていく。

一番下に落とされた豚たちは、熱と重さで圧死ししていくけどよ。後から後から落とされた豚は、どんどんジャンプして穴から必死に飛び出ようとするんよ。

だから、上からブルーシートをかぶせてよ、コンパネの板を上において、飛び出してこんように、俺たち人間が上に乗るっちゃわぁ・・・

それでん、下から・・ドンっ!ドンっ!て必死にぶつかってくっとよ。


そのすきにブルーシートの隙間からホースを入れて、中にガスを流し込むとよ、すると

だんだん静かになってきてよ、しばらくするとシーンとなるんよ(T-T)




作業員達があちこちで、殺処分をしていってる
地獄を描いてる絵があるわぁ。鬼が人間をいたぶっている絵よ。あのまんまって感じ(~-~;


豚舎の中が、ギャーギャーって今まで聞いた事もないような泣き声があちこちから聞こえるかいよ。

赤ちゃん子豚が不安な目でジッとしちょっちゃわ。


病気に感染した奴は、蹄から血を流して痛いし、口が使えんもんやから
コロっコロっ死んでいく。
死んだ子豚をここ数日何頭拾って歩いただろう


それでも、豚舎が違ってたりで感染していない元気な奴もいっぱいおる。


殺さにゃいかんとか・・・

本当に、この子達を殺さにゃいかんとか!



周りの異常な雰囲気を感じちょっちゃろうね

ひょいっと両手で掴み上げるわ

すると、身体をグッと堅くして、不安げに身体をブルブル震えてるのが手のひらから伝わってくるとよ。


ごめんなぁ、ごめんなぁ。俺が泣き出してよぉ

その身体に注射針が刺されて、静かに、ぐったりと手の中で重みだけを感じる物体になる





もうどんだけの涙が流れ出たかわからん


あと、残ってた豚舎は、ウィンドレスの豚舎じゃかい

帰ってくる時・・・空気を送り込むファンのスイッチを切ってきた。




家に帰ってよ。風呂に入ってよ。飯はよう食わんかい。焼酎飲みながらテレビをみてるとよ


俺・・・いつのまにかボロボロボロ泣いてるっちゃわ




今頃、静かに窒息死していってるんだろうなぁ・・・・。





お前よ。豚は言葉がしゃべれんけんどよ。もしもよ、お前の子供をよ、「なんで?」って言われながらよ。国からの指示やかい言うて・・・大好きなのに・・・手の中で殺せるか。」






まだ、口蹄疫の感染拡大は収まらない

今もまだ、毎日毎日、牛や豚が殺処分されていく

そして全ての農家で、こんな味わいたくもない体験を味わってる

なぜ、農場主や従業員が、中に入って一緒に処分しないといけないのか


せめて、優秀な獣医師や、テキパキ動ける自衛隊員をもっともっと送り込んでくれよ!_| ̄|○(泣)



今朝までで、126軒、11万4177頭の生き物の殺処分が言い渡された。
あなたの町には、何人の子どもが住んでいますか?
どうぞ、必死に愛してやってください。


そして、これ以上の被害農家を出さないためにも、今、元気で生きている牛や豚の為にも

自分自身で意識を高くして、「防疫・消毒」にご協力ください!!!m(_ _)m



「今だから」、読んでみると考える事が沢山あります。

***********************************************

タグ :口蹄疫食育

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Posted by フナヤン at 23:29│Comments(3)その他
この記事へのコメント
悲しいね、、、育てる人、、、
殺す人、、、、、みんな 
心で泣いていると思う、、、
(聞いていても辛い、、、、、)
Posted by あっちゃん at 2010年05月19日 04:21
ふなやさんでいのちをいただくを読んで涙しました。
そして、想像よりずっと苦しい現場なんですね。
苦しみに長く居ると疲れきってしまうでしょう。
それでも作業は続く。毎日毎日殺して、片付けして…。
後に残るものは何もない…。
わたしも、口蹄疫で苦しむ方、動物のことを思って、現実逃避しないように、常に考えていたいと思います。
Posted by おじゃる at 2010年05月19日 06:29
>あっちゃんさん
とうとう国が、区域内の全頭殺処分を決めました。合計で30万頭にのぼるとか。。。
人間って一体何をしているのでしょうか・・・

>おじゃるさん
現場へ行かれた方たちの、心の疲弊は尋常ではないと聞きます。きっと想像以上なのでしょう。。
きっと、農業の全て。経済のあり方。
色々と考えなくてはいけない、ターニングポイントに来ているのでは?と思います。
Posted by ふなやん at 2010年05月19日 23:32
 
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口蹄疫を考える
    コメント(3)